季節の一枚

特別編


夏ノ午后
夏ノ午后 《平成30年8月中旬》
今暫くの“特別編”。 今回もニコン最新のピクチャーを駆使しての、過去の撮影作品復活編。 普段は殆ど標準のまま手を付ける事の無い色々な機能も、時に大胆、時に繊細に活用しつつ仕上げてみました。
撮影は一昨年の旧盆最中。 今や貴重な機関車牽引との理由からか、“撮り鉄”に大人気なのが貨物列車。 シルエット撮影等特に、形としての面白さは在るのだけれど、個人的にはもっと大事な“旅情”が希薄だとの観点から敬遠がちな被写体。
地域間輸送の殆どはコンテナ化された御時勢、県内は比較的雑多な輸送形態が残っている、通にとっては“恵まれた”地域の様。 とは言っても、先台車付きの機関車に凸凹編成、時折二軸貨車を交えたりと、視覚的にも聴覚的にも、鉄道貨物全盛時の様な楽しみが残っていないのは、最近の合理画一的な旅客列車運行状況同様、面白味に欠け至極残念。 国内の幹線鉄道貨物輸送は諸外国と違って、やる気が有るのか無いのか見当の付かない(民営化直後だけは積極的だった記憶は有るのだけれど・・・)惰性存続会社の独占状態。 法整備が問題なのか、新規参入の噂さえ聞いた事が無い有様で数十年。 “環境に優しい鉄道輸送”等と謳いながら、年を追う毎にどんどんとトラック輸送へと転換で、貨物駅も走行路線も減少の一途。 作品の夏空の如く、お先真っ暗・土砂降りかも知れない未来にも、何処か光明は見出せているのだろうか・・・


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